メシマコブの基礎知識

メシマコブの基本中のキホン まとめ・

メシマコブ

メシマコブとはどんなキノコ

メシマコブの形状はいわゆる傘と軸から成り立つキノコとは違って、みなさんが見慣れたものとしてはサルノコシカケなどに酷似しています。

キノコには大きく分けて二つの種類があります。一つは担子菌類と言われるもの、もう一つは子嚢菌門(しのうきんもん)です。

両者の違いを分かりやすく言えば傘のあるものとないものということになりますが、シイタケ、マツタケなどには傘がありますから当然担子菌類で、メシマコブも傘のある担子菌類の仲間に入ります。

学名で言いますと「タバコウロコタケ科キコブタケ属メシマコブ=Phellinus Lnteus Aoshima」になります。

このメシマコブは自然界では桑などの広葉樹(ほかには柳、楡など)の幹に寄生し成長します。

通常20年~30年ほどの古木の桑の幹に多く寄生し、樹木の中心部を白く腐らせることで知られていますが、このことから「多孔菌科植物針層孔」の子実体(キノコ)とも呼ばれています。

メシマコブの原産地

生育地は、日本(本州以南)、フィリピン、オーストラリア、北米などの幅広い地域に分布しています。

日本の場合は、九州の長崎県男女群島の女島(めしま)で多く採取されたことから、メシマコブの和名が付けられたと伝えられています。

コブというのは桑の樹に寄生する瘤茸のため、「女島のコブタケ」→「メシマコブ」になったようです。

女島の地は野生の桑の生育地としても有名だったところです。

形は先ほども述べましたようにサルノコシカケに似ていますが、もう少し細かく言いますと、菌傘は木質で、偏半球あるいは馬蹄形をしており、柄や模様はなく樹に直接寄生しています。

大きさは、直径8~12cm、傘の厚さは1.5~10cm程度になります。色は浅褐色から暗褐色、あるいは黒色までと幅があります。

味は甘辛く、無毒のキノコです。

メシマコブは温帯地方で幅広い地域に分布すると言いましたが、生育地で見れば限られた場所にわずかしか生育しません。

また人工的な栽培ということになると菌糸の生育が遅く、栽培、培養は非常に難しいとされてきました。

中国では古くから漢方薬として

中国では古来、桑の樹に寄生することから「桑黄(そうおう)」と呼ばれてきました。

名前の由来は、桑の樹に生育し表面を取り除いても黄色を呈しているためですが、別名には桑臣、桑耳、胡孫眼、針層孔菌といったものもあります。

昔から煎じ薬の漢方薬として利用されており、それを証明する記述として最も古い記述では、中国後漢時代(紀元1~2世紀)に編纂された「神農本草経」にそのことが記載されています。

内容は、「久服軽身不老延年」とあり、すなわち「長年煎じて飲めば体が軽くなる、不老長寿」の薬と説明しています。

また「本草綱目」「中薬大辞典」「中国薬用真菌」「東洋医学大辞典」などに記述されているメシマコブの効用としては、血尿、渋り腹、陰茎痛、脱肛、下血、過労、月経不順、於血、リンパ腫、子宮不正出血、排尿異常、鼻血、顔面黒しみ、胃痛、下痢などさまざまな症状にょいとされています。

一般にキノコ類には抗腫瘍活性などの薬効があるということはわかっていましたが、近年の研究により、メシマコブの免疫活性、抗腫瘍性、抗炎症性、血糖降下作用などが極めて高いことが判明し、注目を集めるようになってきました。

メシマコブの含有成分

なぜメシマコブがこれほどガンに有効なのかを説明する前に、メシマコブの成分はどんなものがあるのかを見てみましょう。

もともとキノコとガンの関係にっいては早くから研究者の関心が寄せられていました。

そうした研究が一般的に知られるようになったのは1970年代のことですが、火をつけたのは序章でも紹介したように国立がんセンターが1968年に発表した、「担子菌類熱抽出物のサルコーマ180に対する抗腫瘍効果」の試験結果でした。

中でもメシマコブは他のキノコよりも抜きん出た高い阻止率になっていることがわかります。

このことから、キノコに含まれる共通した成分がガンを阻止する働きを持つことが、当然のことながら類推され、その後のキノコブームをつくるキッカケとなったわけです。

その後の研究によって、制ガン物質として最も有効性があり、キノコ類に共通して含まれているものはタンパク質と結合した多糖体というものであることも分かってきました。

通常「タンパク多糖体」と呼びますが、このタンパク多糖体が体内に吸収されると、免疫力を高めガン細胞の増殖抑制や転移阻止、あるいはガン細胞そのものを消滅させる働きをします。

メシマコブが他のキノコ類に抜きん出た抗ガン作用を見せたのは、このタンパク多糖体自体に他のキノコとは違う秘密が隠されているように思えます。

メシマコブの多糖体

メシマコブのタンパク多糖体の主要構成糖は、マンノース、ガラクトース、グルコースになります。

それらはα(1~4)、β(2~6)結合を持つ「酸性ヘテログルカンタンパク複合体」で、分子量は150KDになっています。

ここで多糖体とはどういうものかということを説明しておきたいと思います。

多糖体というのは文字通り、多くの糖が結びついた物質です。糖質で有名なのはブドウ糖という物質ですが、これはデンプンやグリコーゲンあるいはセルロースを構成する主要な物質です。

このブドウ糖は分子の構造で見ると、最小の単位である単糖です。

この単糖のブドウ糖が2つ結合すると麦芽糖という、ブドウ糖とは全く異なった物質に変わります。

糖というとすぐに思いつくのは砂糖ですが、この砂糖はどんな分子の結合になっているかと言うと、ブドウ糖と果糖が一つずつ結合した2糖類の仲間です。

果糖というのは果実や蜂蜜の中に多量に含まれた、強い甘味を持つ物質で、やはり単糖類です。

こうした単糖類や二糖類などは分子が非常に小さいものですが、デンプンなどになりますと糖の分子が非常にたくさん結合した物資で、分子量も非常に大きくなります。

これを高分子多糖体と言います。

食物繊維は高分子多糖体

高分子多糖体は、その結びつきによって非常に強固な結合体になりますが、とくにセルロースと呼ばれる食物繊維などはブドウ糖が数千個も整然とつながった高分子多糖体で、水などにもなかなか溶けない性質を持っています。

逆に言えば、私たち人間が摂取しても消化吸収されないで排泄されてしまう高分子成分が食物繊維と呼ばれるものなのです。

キノコにはとくにこの食物繊維が多く、β-グルカン、キチン質、ヘテロ多糖などに属するもののほとんどは食物繊維になります。

消化されないということはカロリーもないことになりますから、ダイエット食としても昨今の注目を浴びていますし、その意味では生活習慣病の食事療法の素材として重用されてもいます。

ただ単に消化吸収されないということばかりでなく、物理的作用として腸管内に滞留している発ガン物質などの有害物質を吸収して、体外ヘー緒に排出する働きがあります。

つまり発ガン物質の体内への吸収を妨げるという効果を植物繊維は持っています。

このことは、最近、日本人に大腸ガンや結腸ガンが増加していることと密接な関連があります。

かつて日本人は魚や野菜食が中心の和食を食べていました。

野菜食には当然のことながら食物繊維が豊富に含まれています。

このため、一昔前の日本人が発症するガンは胃ガンが主流でした。

恐らく、漬物や焼き魚などの塩分、焼き焦げなどが胃を過度に刺激したためと思われます。

しかし、生活が豊かになるにつれ飽食の時代となり、肉類や乳製品を中心としたいわゆる洋食が料理の中心となり、煮物、漬け物、納豆などが食卓から消えるようになってきました。

これに比例するように、胃ガン患者数が低下するとともに大腸ガンや結腸ガン患者が日本人の間で急増する傾向になっています。

これは明らかに食物繊維の摂取量低下が原因になっていると思われます。

食物繊維は体内に消化吸収されなくとも、腸管内に留まることで発ガン防止の働きをしているのです。

タンパク複合体

さてメシマコブの主要多糖体である、マンノースとガラクトース、グルコースも水に溶けにくい高分子多糖体です。水に溶けないということは腸内でイオン化しにくいということになります。

これは吸収がされない、あるいは吸収しにくいということになりますので、せっかく効用が高い物質であっても体内で働くことができません。

高分子多糖体の唯一で、しかも致命的な欠陥は、この吸収力の問題にありました。

しかし、これを補うのがタンパク複合体の秘密でした。

単に高分子物質では腸内の吸収がほとんどできませんが、これがタンパクと結合することにより生理活性を高めるということが解明されたのです。

ここにメシマコブの驚異の薬効能力が発揮される仕組みがあったのです。

β‐グルカン

グルコースが構成糖となっているβ‐グルカンは、抗腫瘍作用の旗手としてアガリクスなどの抗腫瘍効果を説明する大きな要素となっていました。

しかし、メシマコブは他のキノコ類と比較してβ‐グルカン量は飛び抜けて高いわけではありません。むしろ成分比率としては中同位に属しています。

しかし、抗腫瘍作用は今、健康食品で有名になっているアガリクスや霊芝などと比較すると、はるかに強い抗ガン作用を示しています。

これはメシマコブの抗ガン作用がβ‐グルカンだけでなく、それ以外に理由があると推測されます。

その理由として、メシマコブの持つタンパク多糖体が腸管壁にある免疫細胞の先鋭、マクロファージの部隊であるパイエル板を刺激することで、マクロファージの食作用を活性化させるためだとされています。

また、免疫細胞の中枢である腸管Tリンパ球もこのパイエル板で刺激され、増強し、抗腫瘍作用を発揮するのです。

分かりやすく言えば、多糖体がタンパクと結合することにより、腸管内にあるパイエル板を刺激する作用が生まれ、このことにより免疫力が活性化するということなのです。

さらにメシマコブに含まれるα-グルカン、β‐グルカンは複合体としてこうした働きを増強する役目を果たしていると考えられます。

有機ゲルマニウム

薬用キノコと呼ばれるものの中にはゲルマニウムの含有量が高いとされているものがあります。

高いと言っても量的には非常に微量ですが、この微量な物質が体内では有効な働きをすることが多いのです。

逆にこうした物質が多量に体内に摂取されると人体にとって毒になるヶIスもあります。

こういう毒にも薬にもなる物質を有効な量だけ摂取するには、それを単体で摂るのではなく、一度生体に摂取されて他の栄養素と結合した状態、これを命の鎖と呼ぶ学者もいますが、この命の鎖として有機的に結合した状態で摂取すると非常に高いレベルの薬効成分として利用することができます。

メシマコブの場合も、様々な物質がタンパク質などとともに高分子複合体となって、存在しています。

この有機ゲルマニウム化合物は免疫活性物質のインターフェロンの分泌を促す性質があり、この結果制ガン効果が見出されています。

さらに、末期ガン患者の鎮痛効果や発ガン予防効果などもあることが注目されています。

キレート効果

メシマコブの細胞壁にはキチン質が存在しています。

このキチン質はキチンとキトサンに分離されますが、キトサンにも優れた抗腫瘍活性があることが証明されています。

キトサンはすでにカニの甲羅などから単離され、抗腫瘍性の健康食品として商品化されているものもあり、ご存知の方も多いと思います。

キチンから分離したキトサンはアミノ基を持ちますが、このアミノ基が抗腫瘍性の働きに重要な働きを示します。

その働きのもととなるものはキレート効果というものですが、分かりやすく言うと「モノを掴む」働きです。

アミノ基は他の物質と結合しやすい性質を持ち、体内に摂取するとガン細胞にとりついて、ガン細胞を包むようにしてその活性を弱めるとされています。

こうして包み込まれたガン細胞は補給路を断たれ、増殖を抑えられ、やせ細ってやがてはガン細胞そのものが死に絶えます。

実験データからも、キトサンがガンの増殖を極めて顕著に抑えこむことが明らかになっています。

しかし、キトサン自体がガン細胞を殺すということはありません。

前述したように、ガン細胞の活性を弱め、栄養の補給路を断つという働きはありますが、直接ガン細胞を殺す役割を担うのは、やはりマクロファージでありNK細胞などの免疫細胞になります。

ただ、増殖力を失ったガン細胞は弾を失った大砲のように殺傷力を失います。

キトサンに包み込まれたガン細胞は、こうした免疫細胞の恰好の餌食になりやすく、その意味では抗腫瘍作用として効果的な物質ということができます。

メシマコブのキチン質(中でもキトサン)が、抗腫瘍作用の中心をなすという研究結果はいまだに明らかにはされていません。

しかし、キトサンのキレート効果がメシマコブの場合も何らかの働きをしていることは確かだと思います。

これは今後の研究で解明されることでしよう。

核酸の役割

メシマコブに含まれる注目すべき抗腫瘍活性化物質の一つに核酸(RNA)があります。

核酸というのは、DNA、RNAを始めとする遺伝子物質をつくる基になるものです。

ガンの発症機序については詳述を避けますが、現在ではまだまだ未解明な部分も多く、たいへんに複雑なものです。

しかし、基本的には様々な要因を経て、遺伝子に異常な情報が組み込まれたために、突然変異的に異常な細胞の増殖を始めてしまうのがガンです。

つまりガン細胞は細胞核の中にある遺伝子が傷つけられたために起きる細胞の病気ということができます。

通常DNAに書き込まれた遺伝子情報は、細胞核という金庫の中にしまわれており、必要に応じて、必要な部分だけをコピーしてアミノ酸製造工場に運ばれます。

このコピーがRNAです。

要するに、遺伝子情報の原本は門外不出で、これを複製したRNAが実際のアミノ酸製造の設計図になります。

遺伝子の設計図に異常が生じると、コピー作業にも間違いが生じることになります。

こうした間違いがガン細胞をつくる要因になっており、その頻度もかなり高いと言われています。

遺伝子情報はこうした間違いの発生を最初から計算に入れており、間違った情報でつくられたRNAを切り貼りして正しいものに修復するシステムも組み込まれているのです。

それでも、数多いコピー作業のうちには間違った情報のまま細胞がっくられてしまうこともあります。

そして、そのうちのいくつかはガン細胞の芽として組織に組み込まれる危険性が出てきます。

この時に、実に不思議な行動をこの細胞が行います。それは自らが命を絶つ細胞の自殺行為です。

これをアポトーシスと言います。

人間の細胞は約60兆個あります。

長短はありますが、これらの細胞は約200日で新しい細胞と入れ替わるとされます。

新しい細胞との新陳代謝には必ずこの遺伝子の複写作業が行われます。

仮に10億回に1回の割合で間違いが発生するとしても、6万個の変異性細胞が発生します!

そのうちの何割かが修復されずに組織に組み込まれていくとすれば、非常に恐ろしい結果になることが分かります。

こうした危険を避けるために、自らが自殺をするアポトーシスという機能が遺伝子情報に書き込まれて、難を逃れているのです。

核酸はこうした外部の危険因子に傷つけられないよう、間違いのない精度の高いDNA、RNAをつくる素材となります。

こうして結果的に抗腫瘍作用の役割の一翼を担っているとされます。

免疫力でガンを抑制

免疫システムの働きについては次章で詳しく述べますが、今ここでは簡単にタンパク多糖体がなぜ免疫力を高めるかについて説明してみたいと思います。

高分子多糖体は分子の結びつきが固く、また整然としているために水などによってもなかなか溶けず、分解しにくいものです。

このため、免疫組織の第一線部隊であるマクロファージは、これを異物と認識して臨戦体制をとります。

さらにT細胞、B細胞、NK細胞なども活性化され、免疫システム全体が総動員となるわけです。

この結果、ガン細胞に対しても攻撃態勢がとりやすくなり、ガンの増殖が抑制され、ガン細胞自体も破壊され消滅されることになります。

またメシマコブのα-グルカン、β-グルカンの複合体は補体C3を刺激することで免疫システムの覚醒ボタンを押す効果を持っています。

このことによって、伝達物質である複雑なサイトカインの流れを次々に覚醒させ、マクロファージの出動を促すとともに、免疫システム全体の活性化を促します。

さらにβ-グルカンは、直接、腹腔内のナチュラルキラー細胞(NK細胞)などを賦活させ、ガンを攻撃します。

このようにヽメシマコブの抗ガン作用は、体内の免疫システムを刺激することで自然治癒力を増強し、ガン細胞を攻撃することにあるのです。

しかしながら、免疫システムは非常に複雑な作用機序であり、複数の要因が絡み合いながら運用されています。

抗ガッ作用も単純な特性要因で説明しうるものではないといっていいでしょう。

恐らく、タンパク複合体以外にもメシマコブに含まれる非常に微量な成分が、抗ガン作用に大きな働きをしていることも考えられないことではありません。

それはビタミン類であったり、ミネラルであったりヽあるいはごく少量のキチン質であるかもしれません。

この点についても今後、研究の成果として明らかにされることと思います。

今、注目のメシマコブ

こうした数々の有効成分を持ち、優れた抗腫瘍作用を示すことが発表されたのは、1968年、日本国立がんセンター研究所化学療法部と東火薬学部柴田教室の研究グループによって行われました。

本来ならばヽこの時点でメシマコブがガン治療の有効な物質として薬用開発なり健康食品化か活発に行われても不思議はありません。

しかし、何度もふれたとおり、実際にそうした流れが起こるのは1990年代に入ってからのことです。

それはメシマコブの天然ものの入手がむずかしく非常に人工栽培も難しいキノコであったというのが最大の理由でした。

冒頭で述べたように、メシマコブの生育可能な範囲は広い地域ですが、生育に必要な野生の桑の樹が限られた地域にしかなく、したがってメシマコブも限られた地域でごく少量しか収穫できません。

したがって、研究のためにメシマコブを入手することも難しい状態で、いつの間にか研究自体も頓挫してしまったというのが実情でした。

研究や商品化するためには人工栽培によって収穫量を上げなければなりませんが、残念ながら菌糸の生育が遅く人工栽培や培養がきわめて困難なキノコだったのです。

こうした理由から、メシマコブの有効性を日本人が発見しながら、実際には韓国のほうが先に薬用化も商品化も盛んに行われるようになったのです。

韓国は日本の研究情報を得て、国家的なプロジェクトを組み、人工栽培、培養に成功。

臨床研究も大きな成果を上げています。

こうして、韓国に遅れをとること数年、やっと日本の関係者たちもメシマコブの有効性を再確認するとともに、本格的な健康食品の製品化に本腰を入れてきたというのが現況です。

菌糸体と子実体と有効成分

健康食品ということから言えば、両者には製造上非常に大きな違いがあって、菌糸体の場合は培地さえうまく整えてやれば工場内での培養がかなり簡単にできるようになりました。

しかし、子実体の場合は露地ものになりますので、気候的条件、雑菌の処理、雑交配への対処など難しい問題が数々あり、手間も費用も菌糸体よりかかります。

さらに子実体は収穫から製品化までの時間をできるだけ短縮しないと、いわゆる鮮度を落としてしまい、せっかくの有効成分が酸化したり腐敗するということもあるわけで、栽培地と工場の距離、運搬方法などにも細心の注意が要求されます。

こうした諸条件から、一般的に国内での栽培が容易でないキノコ健康食品は工場生産が可能な菌糸体によるものが多く出回っています。

アガリクスもそうですし、メシマコブの場合もそうです。

しかし、培養タンクで生産される菌糸体と違って、子実体は天然露地栽培ですから栄養分も天然の素材がぎっしりと詰まっていると考えるのが常識です。

これは養殖ハマチと天然ハマチの違いということから考えていただければ納得がいくと思います。

ハマチとしてはどちらも変わりませんが、天然のえさで育ったものと人工飼料で養殖されたものとは、生体内に含まれる栄養バランスに微妙な違いが出てくることはどうしても避けられません。

自然の中に存在する微量元素が、生体内の必須栄養素の確保に大きな働きをすることは栄養学では当然とされている理論です。

したがって、露地栽培の難しい諸条件をクリアできれば、子実体の有効成分を利用することが理想的だと言うことは間違いありません。

末期ガンへのメシマコブ効果

メシマコブが注目されている最大の点は、末期ガンに対する薬用効果です。

現代医学でも末期ガンに対しては有効な手段がないという現在、末期ガンに苦しむ患者や家族の方々にとって、メシマコブは今世紀のガン治療の救世主にもなりうる物質ではないかと期待されています。

もちろんメシマコブは健康食品ですから、毒性は一切ありません。お腹をこわさない限り多量に飲用することも可能です。

飲用を始めた当初は量を多めにし、回復すれば量を減らすなどのコントロールも自己管理で行うことができるのも強みです。

あるいは現在、放射線治療や化学療法を行っている場合も、そうした治療と併行して飲用することによって、放射線や抗ガン剤の強い副作用を軽減したり、あるいはまったく副作用を受けないという臨床報告もたくさん集められています。

なぜ副作用が起きないかの説明はいろいろなされていますが、やはり、メシマコブによる免疫力の増強にあると思います。

最近の抗ガン剤の主成分は核酸合成をストップさせるものが含まれています。

ガン細胞の増殖は衰えるかもしれませんが(それでも成功率は5年生存率で4%と発表されています)、通常の正常細胞も新陳代謝が衰えます。

そこで毛髪が抜けたり、発熱や吐き気などの副作用が出てきます。

これでは命を縮めるようなものです。

あるいは放射線療法も、レントゲンの数十倍の放射線でガン細胞を焼き切ってしまおうという療法です。

こうした化学的な、あるいは物理的な療法の進歩は目覚しく、ひと頃のように広い範囲の正常細胞が被曝するということはないように聞きますが、それでも皆無というわけにはいきません。

こうした正常細胞の破壊によって副作用が起きてきます。

しかし、メシマコブのように免疫賦活成分を含んだ食品を併飲することによって、自然治癒力を高め化学療法や放射線療法によるダメージを最小限に抑えることができます。

それどころか、こうした医学療法によって弱ったガン細胞を活性化した免疫細胞が攻撃することから、治療効果を促進する一挙両得の効果をあげることができます。

キノコ全般の簡単な説明

マツタケやシイタケ、マイタケの毒性を疑う人はいないと思いますが、薬用キノコにはどうも毒があるような気がしてならない、とおっしゃる方がいます。

キノコの中には本当の毒を待った種類もありますから、聞きなれない名前のキノコには警戒心が湧くのも当然のことかもしれません。

とくにキノコには菌糸とか菌類など菌という言葉がつきものです。

これもキノコをよく知らない方にはイメージを損なう一面を持っています。

そこでキノコについてごく簡単に説明してみます。

日本に生育しているキノコは約4000種類と言われています。

このうち食用として利用されているものはその1割に過ぎません。

キノコはカビや酵母と同じ菌類の仲間で、菌によって繁殖をします。一般に大型のキノコ(子実体)をつくるのは担子菌類と子嚢菌類に分けられますが、私たちになじみが深いキノコ類はほとんどが担子菌類に属しています。

マツタケもマッシュルームもアガリクスも、そしてメシマコブもこの担子菌類です。

担子菌類は一般に葉緑素を持ちません。

したがって植物のように光合成によって養分を得ることができませんので、動植物や樹木、枯葉や枯れ木、あるいは動物の死骸に寄生して養分を摂取します。

キノコを始めとして菌類が地球環境の掃除屋と言われるのは、こうして老廃物を分解して土壌に還元し地味豊かな土をつくり、そこに草や樹木が生育する環境をつくるからです。

したがって、担子菌類のキノコは一般的に老廃物が腐りやすい日の当たらない湿った場所を好んで、胞子を落とします。

胞子からは、細い糸状の菌糸と呼ばれるものを延ばして発芽をします。

四方八方に伸びた菌糸の束は菌糸体と言いますが、これらは盛んに養分を吸収し、やがて皆さんがご存知の子実体をつくります。

この子実体はキノコの本体であり、ここで胞子がつくられます。

キノコの種類によって、生育する場所が違ってきますし、場所が違えばその成分の含有量も異なってくるのは当然のことです。

メシマコブの場合は土壌に胞子を落とすことはなく、野生の桑の樹を好んで寄生する性質を持っています。

メシマコブに寄生された桑の樹は、栄養分を桑の樹から吸い取りやがては宿主の桑の樹を枯らしてしまいます。

宿り主が枯れれば、寄生したメシマコブも寿命がつきますから、天然のメシマコブを採取するのは量的にも非常に少なく、貴重なものになります。

かつては希少価値が高く、研究用にも事欠く状態であったことが、幻のキノコとされた所以にもなったわけです。

キノコには食用菌と有毒菌がありますが、これらは太古から先人たちの身をもった経験によって、すでにほとんどのキノコが食用か有毒かが分類されています。

もちろん食品衛生学的にもその成分が分析され、解明されています。

メシマコブは、毒性・副作用なし

しかし、ここで問題となるのは、そうした明らかな有毒菌ではなくて、薬用として有効な成分を多用した場合の副作用があるかどうかということです。

とくに韓国ではメシマコブが既に医薬品の認定を受けているということもあります。

たとえば、体験例にもあった、末期ガンの患者さんがメシマコブを多量に飲み続けた場合に、その有効成分は体内にどのような影響を与えるのだろうかということも、飲まれる方にとって関心があるだろうと思います。

これについてはメシマコブの一般的な組成成分を見る必要があります。

前頁の表のように、組成成分としては水分、タンパク質、脂質、灰分、炭水化物、糖質、ナトリウム、その他の微量元素などです。

灰分とはミネラルと考えてよく、これはさまざまな栄養素が有機的につながった命の鎖の繋ぎ手として、微量ですが重要な働きを果たします。

成分はどれもごく一般的な栄養素で構成されており、薬などのような化学物質は全く含まれていません。

したがって毒性もなく副作用を引き起こすことも考えられません。

あくまでも食品の範囲を出ないものです。

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