糖尿病と食事

糖尿病の基礎知識

糖尿病とは

検査で血糖値が高い。

「糖尿病の可能性がありますね。

食事の管理をしてください」という風に言われたら、おそらく狐につままれた気分になるでしょう。

糖尿病の糖とは、グルコース、ブドウ糖が血液中に、過剰に存在してしまう状態のことです。

糖質は、私たちの活動に必要なエネルギーの貴重な供給源です。

皆様、パソコンで仕事をしたり、学習を数時間した時、頭がぼっーとなったことはありませんか。

そんな時、チョコレートや飴甘いコーヒーなどを飲むとしゃっきりしますよね。

このぼっーっとした状態は脳のガス欠、低糖状態のサインです。

私たちの血液中には微量の糖、ミネラル、イオンなど様々物質が流れています。

この分量を脳が司令塔になっていつもある程度同じ量にしています。

この働きはホメオスタシス、恒常機能と言います。

みなさまスーパーの棚をご覧になったことがお有りですね。

売れ行きにあわせて在庫管理担当者が補充や撤去します。

もし、この在庫管理の担当者がさぼったり、そのキャパシティー以上に仕事が来たら在庫管理ができず、在庫過剰になってしまいます。

私達の場合、陳列棚は血管、在庫管理担当者は膵臓からでるインスリンです。

過剰になった糖はインスリンによって抑えられるはずが、上手くいかないのです。

溢れた糖は、血管を痛め、多くの合併症を引き起こします。

そのため等を余らせないように、食事で炭水化物や、脂質、タンパク質、塩分などをコントロールしていくことが必要なのです。

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糖尿病の患者数は

糖尿病は非常にメジャーな疾患です。この世界では1億7000万人の人が糖尿病と言われています。

日本の人口を軽く超える数です。

糖尿病までいかないまでもなく、将来なるかもしれない方はさらにおいでです。

糖尿病は大きく分けますとⅠ型、Ⅱ型というものになります。

他に妊娠糖尿病、腎性糖尿など血糖値が高くなった状態はありますが、糖尿病と呼ばないこともございます。

特定の疾患や状態が無く発症するのはこの2種です。

Ⅰ型は、自己免疫という遺伝や内臓機能の問題で、インスリンがほぼ先天的に機能しないで発症する糖尿病です。

この糖尿病は、食事など生活習慣はあまり発症の原因になりません。

対してⅡ型糖尿病は、遺伝と食事、運動、睡眠などの生活習慣が大きく関わってきます。

いま増えていますのはⅡ型糖尿病です。

なぜ増えたかという事については諸説ございます。

我が国では、食事内容の変化が大きく挙げられます。

もともと火山島である日本は、大地に栄養が無く、海に依存して生きてきました。

白米を口にできるのは節供の時だけ。

後は精白していない雑穀などということが多かったのです。

また仏教の影響で、肉類を食べる習慣が無かった。

日本人はさし、脂が入った肉を好みます。海外では赤味が主体です。

明治維新の後、脚気という病気が流行り、森鴎外や鈴木梅太郎などが対策に追われました。

白米はビタミンがほとんど入っていないのに、食べる習慣がついたためです。

糖尿病も似たような現象が起きていると言えます。

正しい食事の習慣が、糖尿病の悪化を防ぐと言います。

糖尿病の症状は

糖尿病は「尿」という文字がついています。

そのため、お小水の病気と考えてしまう方が多いのですが、膵臓の出すインスリンが働かないことによって起きた病気です。

良く糖尿病になるとお小水が甘くなるということが言われます。

実際、患者の尿を味を見た医師が甘いと感じたことが切っ掛けで糖尿病という名がつきました。

この状態は血中の糖をお小水によって排出しようと腎臓が働いた結果です。

他にお小水の量が増えるという症状が出ることもございます。

この症状も何とか、体内から糖を出そうという働きによるものです。

後はやけにのどや口が渇く、食事が口にへばりつくというものもございます。

腎機能の合併症が出た時は、むくむ、だるい、悪心等の症状も出ます。

視神経がやられますと白内障の症状、物が見づらい、ぼやぼやするということもございます。

事実、眼科で医師が糖尿病の合併症だと気が付き、内科などに紹介する事例がございます。

ただ今挙げた糖尿病の症状は、よほど病気が進まないと、起きません。

長期にわたって、高血糖で血管が傷んだ結果なのです。

初期は無症状ということが多く、発見が遅れてしまいやすいのです。

早く見つけた方が食事の制限も少なくなるので、普段から定期的に病院で健康診断を受けることがご自分の命を守ることになります。

また、食事内容を栄養士などに聞き、予防食のことを考え、ご家庭で実践していくことが糖尿病を予防することもとても大事なことです。

糖尿病の合併症は

先の項で糖尿病自体は特に大きな症状が無いと書きました。

Ⅰ型糖尿病など急性の症状が出ないもの以外は痛みなどはないのです。

そのため自分がなぜ塩分、炭水化物、脂質、タンパク質などを制限しないといけないのか、わからず、食事療法を中断してしまう方が多いのです。

糖尿病の場合恐ろしいのは高血糖状態による血管の障害が起因となる、合併症です。

大きなものとしては網膜の視神経の圧迫による、視覚障害、最悪の場合は失明、神経障害、手足にしびれが出て動けない、だんだんと感覚が無くなるというものです。

何よりも怖いのは、腎障害ですね。高血糖の状態は体にとって、異常事態です。

糖を出そうとした結果、腎機能が阻害されてしまいます。

腎臓は私たちの身体の水分に含まれる老廃物のフィルターをする臓器です。

この臓器が機能しなくなりますと、体内に毒となるものが溜まり、様々な組織が壊死していきます。

腎機能は、損傷が起きますと中々もとには戻りません。

そのため、人工透析などをせねば、やがては死に至ります。

糖尿病は、病気というよりは、次の病気につながる「症候群」という医師もいます。

本体もゆゆしき事態なのですが、あとからくるおまけに苦しむことが多いため、食事制限が必要になるのです。合併症は起きた時にはもう重症です。

そういう事態になる前に食事などを管理し、症状がこれ以上悪化しないようにすること、また正しい糖尿病の知識を持つことが大事だと言われています。

糖尿病になりやすい年齢は

糖尿病は老若男女誰しも起きる病気です。かつて小児糖尿病と呼ばれていた、Ⅰ型糖尿病は未就学のお子さんなども発症します。

また20代以降の女性は妊娠糖尿病にかかる可能性がございます。

母体だけでなく、胎児にも悪影響があり、命に関わりますので、食事のコントロールを、医師、助産師、栄養士が行います。

Ⅱ型糖尿病はどちらかというと、働き盛りの方ややや壮年の方に多い病気です。

厚生労働省の発表によりますと、ミドルエイジ以上の方の半分は糖尿病もしくは糖尿病予備軍だと言われています。

年と共に内臓機能は徐々に落ちます。

また、付き合いなどでアルコールや糖質の高い食事が多く、結果膵炎など糖尿病の原因疾患に罹患、そこから糖尿病ということもあります。

またこの年代ですと、健康診断が入念におこなわれます。

そこでずっと血糖値が高かったことが発覚することもございます。

Ⅱ型糖尿病は慢性疾患になりやすく、他の生活習慣病、高血圧、心臓病、脳卒中などの命の危険がある病気と同時に発現するパターンが多く、食事はそういう意味でも見直す必要がございます。

生活習慣病はかつて成人病と呼ばれていました。しかし、今はⅡ型糖尿病を10代ぐらいから発症するパターンが増えています。

ジャンクフードなどのハイリスクな食事や、不規則な生活、ストレス等で発症し、慢性化する様です。

こうした場合、治療は長期戦になりますので、早期に受診し、悪化させず、食事も通常のものに近いものがたベられるコンディションにすることが大事となります。

インスリンとは

糖尿病は、糖代謝の問題が起きる病気です。

脳は体の中のブドウ糖、グルコースが減少しますと「ガス欠だから補充せよ」と指令を出します。

食事をとりますと血糖値が上がりますので、今度は「充分、元に戻せ」と指示が出ます。この状態が満腹です。

ここに至るまでに、膵臓からインスリンが出て、血中の糖の量を減らします。

昔はインシュリンと書きましたが今は、原語insulin、ラテン表記に従って、インスリンとかな表記します。

医学はドイツ、ギリシア、ローマなど多方面の国家言語が同居しますので、発音は国によって違います。

インスリンの意味は元は「島」というもの。

膵臓のランゲルハンス島から出るのでこの名となりました。

島と言ってもいわば「細胞の群れ」です。ランゲルハンスは発見者の名です。

彼は免疫やアレルギーに関わるランゲルハンス細胞の発見者で、よく医学に詳しくない方は混同しますが、ただ、見つけたのが同じ人物だったというだけの話です。

膵臓はインスリンを出すほかに、消化器官賭しての役割をもっています。

この機能があだとなって自分を溶かしてしまう事すらあり、急性膵炎などが起きます。自己免疫性膵炎もそうです。

糖尿病はインスリンが出ない、働かない、糖が多すぎて対処できないという状態が原因になりますが、膵臓の不調も大きな原因となります。

後天的な膵炎はアルコールや脂質の摂り過ぎによって起きることがございます。

壊れた膵臓の細胞は元に戻らないので皆様ご注意ください。

糖尿病の治療法は

糖尿病の治療は主に、3つの項目をリンクさせて行われます。

まずは今回このサイトのメインとなる食事。

糖質、脂質、炭水化物のほか、腎臓に負担がかかるタンパク質、塩分の制限がかかります。

何が制限の対象になるかはその方の病気の進み具合、合併症の有無によって違います。

次が投薬。たりないもしくはまともに働かないインスリンを服薬や注射で補います。

食事のあとなど決まった時間に注射、服薬することが多いので、飲み忘れが無いように、アラームなどを使いましょう。

以前は食事療法が通用しなかったⅡ型糖尿病の方はインスリンということが多かったのですが、今は、早めにインスリン投与を始め、糖尿病の悪化を防ぐという考えの治療もございます。

そして運動療法。運動時には糖、グルコースを消費します。

そのため血糖値のコントロールに有効なのです。

特に肥満と糖尿病が同時に出ている方は、この手法が指導されます。

もし、食事などの中に問題、例えば、甘いものや脂っこいものに依存し、ひっきりなしに食べる場合、心療内科医が内科医と共に、治療にあたることがございます。

食べないと気が済まない方の中には、食べることで安らぎや、心地よさを得る依存症患者の方が数多くいます。

その場合食事の指導をしても意味がないので、考え方から替え、通常の量でも満足だという感覚を取り戻すことが大切です。

また糖尿病の食事を続けていくにはストレス緩和も非常に大事なことだと言われています。

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