糖尿病と食事

糖尿病でも食事を楽しむ方法

制限食はきつい?

糖尿病の場合、食事は、炭水化物、脂質などが制限されます。

先に書きましたが糖尿病とは違いますが、糖尿病の原因疾患のひとつの膵炎を私の母が患っています。

食物繊維、アルコール、脂質に制限があります。

良く制限があると何もかも食事したら駄目という印象があるようです。

しかし、それは誤った認識です。

単位というものがございまして、その値までは口にしていいのです。

母の場合は油脂が1日30グラム。

そこまではいいのです。

参考までに、我が家がどう母の食事制限に向き合っているか書きましょう。

自宅での食事は、母、私、父が作ります。

肉などは脂身をはさみで切って捨てます。

タジン鍋やスチームレンジで脂を落し、油脂分が少ない調理にしています。

食事制限はやはりつらいのか、たまにチョコレートなどを買いたがります。

そういう時は叱りつけず、母が食べてもいい量を買って、1日幾つまでと約束しています。

いざというときは口に少し含んで、味を感じたら吐き出させるという奥の手もございます。

勿体ないですが、我慢して反動で馬鹿食いというのはさらに良くないのです。

私は、母が食事を我慢する分、夕飯のあとに本式にいれたコーヒーや、紅茶、ハーブティを出します。

自分で入れれば糖質なども調整できます。

食事に制限がある人はストレスが溜まりますので、どこかでガス抜きが必要なのです。

食べてもいいものは少しお金を出して、それだけで満足できるようにしていけば、反動で暴走はしません。

大事なのはメリハリなのです。

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外食も可能

糖尿病のように食事に制限がありますと「外食できない」と思いがちです。

私の母は脂質制限がございますが、頻繁に外食していますよ。

きちんとした店では事前に分量を言えば、調節してくれます。

後は事前に断って同伴する人間が、その人が残した分を頂くということもできます。

流石にフレンチなどは難しいのですが、対応できる店はございます。

個人的におすすめなのは、鍋や、ビュッフェです。

自分が食べられないものはとらずに済みますから。

「取りたくなったらどうするの」という方も多いかもしれません。

そういう時は先に単位の調節をしておくのです。

食べたいものは食べる代わりに、他は我慢です。

ビュッフェはどうしても元を取りたくなるでしょうが、食事の雰囲気を楽しむと思いましょう。

外食が辛いというときは、お茶だけのお付き合いということも可能です。

今は脂質や糖質が少ないスイーツ、野菜スイーツも出ています。

そういうものとお茶をゆっくり楽しむという事なら可能でしょう。

糖尿病の食事で大事なのは、とにかく「駄目」ではなく「これも食べることができる」と考えていくことです。

後は一緒にいる方に、気を使いすぎないことです。

皆さん、お友達が食物アレルギーがあったらその方とのお付き合いを止めますか。

違いますでしょう。一緒に食べることができるものを探しますよね。

食事のためにいるわけではないのですから。

糖尿病のことで特別扱いが当たり前では人は離れてしまいますが、上手に外食する方法は沢山ございます。

調味料は

糖尿病の方向けの食事の大きな問題は、味がどうしても薄くなるという事です。

味噌や醤油は、タンパク質が多い上に塩分が多いですし、砂糖は使えないことが多いです。

しかし、それを補う他の調味料もございます。

胡椒や山椒などのスパイス、ステビアなどの糖尿病用の甘味料、お酢などです。

特にお酢は血糖値の上昇を抑えると言われています。

元は果実や、穀物だったので、糖質は多少含まれていますが、血糖値が急に上がるほどではございません。

通常煮物などは砂糖やみりんを使う事で具材に照りや柔かさを出します。

お酢も似たような働きをします。

米酢、バルサミコ酢、リンゴ酢、ワインビネガーなど種類が豊富で、風味が違うのも食事にバリエーションを与えてくれます。

ここでひとつ、簡単に作れるソースをご紹介しましょう。

用意するのは癖のないお酢、玉ねぎ、あったらピクルス、ディルやバジルなどの香草、胡椒、上等の岩塩。玉ねぎとピクルスは、細かくみじんにします。

香草は掌で叩いて繊維をつぶし、そこから細かくします。

こうしますと香りが立つのです。

先ほどの玉ねぎとピクルスに、香草を混ぜ、浸るぐらいの酢につけます。

冷蔵庫で冷やし、なじんだら少量の塩、胡椒で味を調えます。

玉ねぎの甘みや辛味があるので、塩は殆ど必要ございません。

焼いたトマトや、白身魚にかけると、美味しいソースです。

イタリアン風になるのでおもてなしにも使えます。

お酢の種類が違うと味が変わるので、好みのものを探しましょう。

いろどりを

皆様、食事はどこで、楽しむものでしょう。

舌、味覚という方が多いかと思います。

人間の感覚は、視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚という5つの感覚がございます。

その内、味覚は数パーセントの機能しかないのです。

この前ユネスコが無形文化遺産に日本の食事和食が登録されることが決まりました。

本格的な懐石などではなく、私たちが普段食べている食事が、世界遺産になったのです。

代表格がおせちですね。私の家では大みそかに母と娘が、1日台所に立ちます。

子供のころから手伝ってきたものです。

こんにゃくやかまぼこの手綱切り、カブで作る菊の花、花レンコンと、花人参。松葉に見立てたゆずの皮。

料理に5つの色彩があることが、こうした食事には必要です。

白、緑、黄、赤、黒。先日、食用菊のお浸しが、食卓に出ました。

味などは殆どないのですが、見た目の美しさや香りはよいのです。

他にも食べられる花があり、糖尿病の方が召し上がっても大丈夫なものが多いのでお試しになるとよいでしょう。

後は食器。塗り物のお椀の質感は、官能的ですね。こうした感覚が刺激されると多少薄味や料理の量が少なくとも、食べたという感覚がでるのです。

作り置きの食品でもトマトひとつ焼いて添える、美しい器に移すだけでも贅沢な飲用になります。

お子さんはたベると絵が出てくる食器などがあると喜びます。

後、奥の手はキャンドルですね。照明が暖色になると、美味しそうに見えます。

他にもランチョンマットなど工夫できますので補っていきましょう。

香りは大事

いろどりの項で書きました通り、人間は味覚のみで、食事をたのしむものではありません。

確かに糖尿病の食事は制限が多く、今まで普通の食事をしていた方には辛いかもしれません。

ですが、その不自由が、新しい発見を生むかもしれません。

食事には嗅覚も必要です。我が家では、ハーブを幾種類か栽培しています。

ローズマリー、ミント、ディル、メリッサ、セージ、パセリもろもろです。

スパイスでは、シナモン、スターアニス、クローヴなど様々なものを使います。

実はこうしたハーブ類は糖尿病や肥満が問題になったアメリカで塩分量を減らすために行政が使うように推奨したものです。

塩味は食欲を増やし、また腎機能に負担をかけます。

ハーブやスパイスは、塩を沢山使わなくとも、満足できるように食事を変えてくれます。

「でもハーブは、なじみがない」という方も多いでしょう。

ですが、日本にも沢山ございます。

紫蘇、生姜、茗荷、セリ、三つ葉、柚子、アサツキ、ニンニクなどすべてハーブです。

こうしたものはまず制限にかからない食材ですし、色もいいので、少量を使いますと、少し奥行のある食事になります。

出来合いの食事に少しハーブやスパイスを入れたら豪華になります。

ハーブの中には利尿や血糖値降下の助けになるものもございます。

本などをみて育ててみるのも楽しいことかもしれません。

知らない食材を試すのも、また新しい味覚の発見につながります。

楽しみながら糖尿病の食事を作っていきましょう。

工夫を楽しみましょう

自分が糖尿病、もしくは予備軍で、食事に制限がかかったというときにはショックを受けるものです。

また身内がそうなったときは気を使います。

それは当たり前なのです。今まで食べてきたものが食べることができないというのはショックです。

食べたくなってしまう人や自分を責めることはありません。

ただ、大事なのは「今までと同じ食事」にするのではなく、体によく、美味しい食事を探していくことです。

糖尿病など制限のある食事の工夫はいくらでもできます。

我が家ではタジン鍋という水蒸気で蒸す調理器具が大活躍です。

脂を使わずに、沢山野菜を食べることができ、いいのです。

糖尿病の方には血糖値が上がりにくく大事な食材です。

野菜と言えば、皆様にお勧めしたいことがございます。

栽培するか、市に買いに行くことです。

当家では猫の額のような庭で、トマト、玉ねぎなどやハーブを作っています。

他に貸農園などでつくることも可能です。

朝市などでも、ぴちぴちした野菜がそろいます。

何故作る事をお勧めするかと言いますと、家庭が楽しいという事があります。

先にも書きましたが、自分で作ったものはドカ食いできないということもあります。

また、作る場所には、皆様が食べてはいけない炭水化物や、脂質などはないです。

スーパーなどに行きますと、菓子や清涼飲料水など買いたくなるでしょう。

運動にもなりますので、栽培や買い出しはお勧めです。

収穫のあと家族や友人で台所に立つのも楽しいものですよ。

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