フコイダンの効果的な摂取法
市販されているフコイダン製品を眺めてみると、サプリメントのような固形のものとドリンクのような液体のものがあります。
固形のものは他のサプリメント同様に携帯することができ、いつでも手軽に摂取することができます。
液体の場合、吸収されやすく効果を早めに実感しやすいということが言えるでしょう。
食品として海藻を食べることでフコイダンを摂取しようとすると、人間の消化吸収能力の点を考慮する必要が出てきます。
フコイダンを精製した製品は、消化吸収しやすい分子サイズにフコイダンを加工しています。
しかし海藻をそのまま食べる方法では、消化吸収を行う前に体外に排出されてしまうことが多いのです。
以上より、フコイダンは食品よりも精製された製品で摂取するほうが効率がよいと言えます。
フコイダンは他の成分を持った食材と組み合わせると、さらに吸収がよくなります。
クエン酸や酢酸にはフコイダンの繊維構造を分解する力があり、フコイダンのみを摂取するよりもフコイダンの吸収率は上がります。
クエン酸は柑橘類に豊富で、酢酸は黒酢などに含まれています。
昔ながらの和食の献立で見かける海藻類を入れた酢の物は、海藻類の消化吸収を促すには優れた方法と言えます。
フコイダンに限らず、一般的に空腹時に摂取したものは吸収されやすくなります。
フコイダンは水溶性食物繊維であり、他の食物と一緒に摂取したときはそれらの食物とまとまってしまい、全体として食物の栄養の吸収を妨げる可能性があります。
病後など体力が低下しており十分に栄養を摂取したい場合は、食後にフコイダンを摂取するという方法が考えられるでしょう。